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七五三撮影


by terumi_aiba
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東久留米市 H邸

敷地面積:166.69㎡(50坪)
延床面積:101.25㎡(30坪)
設計者:建築家 永田 昌民
竣工:2005年1月下旬

テーマ:「リビングダイニングで座の生活ができる家」 
「大きな暮らしができる小さな家」の著者、住宅建築で定評のある永田昌民さんの設計です。半分地面にもぐった、スキップフロアの家。
東久留米市 H邸_d0005380_17175898.jpg建物全体の高さが6.1mと非常にコンパクトな家です。南に建つこの家は北側の家にどうしても日照等の迷惑を掛けてしまいます。建物の高さを極力押さえることで、北側建物への日照を確保するようにと考えられています。常に近隣との関係を大切にと話されている永田さんの配慮が、住んでからのご近所づきあいにいい影響を与えるのだと思います。

東久留米市 H邸_d0005380_1721689.jpg地下に潜り込んだ居間は畳で、床座でちょうど目線の高さに庭が広がります。外の景色や風や光を室内に取り込んでつくる心地のよい空間です。
デッキ左側
主寝室は居間から半階上がって、通常の1階のレベルにあたります。最初のプランから唯一変更したのが、この部屋です。元はこの半分の大きさでしたが、書斎を兼ねた夫婦二人の寝室としては狭いかなと大きくしてもらいました。ただ建物のプロポーションとしては部屋が狭い時の方が良かったのです。永田さんの第一プランがいかに練られた物であるか痛感しています。

東久留米市 H邸_d0005380_17264234.jpgスキップフロアは、半階ずらせた床を設け、上下の空間を分割または結合する形式です。階段を通じて、家全体が一体の空間として連続し、空間に伸びやかさを出します。階段の形状が、フルに2階へ上がるのに比べて短いので、各フロアーが踊り場感覚で利用できます。

東久留米市 H邸_d0005380_172332.jpg夫が強く希望した水が流れる池。池というには小さいですが、水のある生活を犬と子供と楽しみます。この土地は17mの敷地延長を持つ旗竿敷地です。敷延部分は雑木林のような第2の庭です。

東久留米市 H邸_d0005380_1723368.jpgキッチンの天板はナラ集成材。見た目重視の夫とお手入れ重視の妻との戦いの結果、夫が勝利し木となりました。見た目はやっぱり素敵なので、住んでからせっせとオイルを塗りたいと思います。キッチン背面は、カウンターと大容量の収納。主婦心をくすぐる、このたっぷり収納はリクエストしたわけではないのですが、このように設計してくださいました。プラン前に現在の住まいを見て、片付けベタだから収納を多くしておこうと、永田さんの配慮だったのかもしれません。この一部には愛犬の場所も確保しました。
東久留米市 H邸_d0005380_17241061.jpg
by terumi_aiba | 2005-04-21 17:25 | OM施工物件